「産消連携」について考える

  • 2010年04月11日

ケントです。
やかまし東京農大デビューの続編。

記事の中に「産消連携」について、面白い考察があったので紹介。
ちなみに、産消連携とは”生産者と消費者が提携して、1つの目的のために活動すること”
例えば、くらしの実験室(やかましイベントを実施しているやさと農場)の前身、たまごの会においては、
有機野菜を食べたいという消費者が集まって、
有機野菜を作る農場(生産者)を作り、
そこから野菜を消費者に送るモデルを作り上げた。

そのおかげで、今でもあの農場があり、30人ぐらいが泊まれる施設がある。
他にも 産消連携を実施している団体はあって、それらを取材した上で以下のような考察があった。

産消連携を古い世代は”社会運動”と捉えていて、若い世代は”流通の一形態”と捉えている。

僕らの親ぐらいの世代にとって、農薬の使われていない有機野菜を食べるということはとても困難だった。
それこそ、自分たちで農場を作らなくてはならないぐらいに。。
だから、それだけの苦労をして有機野菜を食べる生活を手にいれることは社会運動だった。

でも、今の僕らにとっては有機野菜もネットで買うことができる。
生産者と顔の見えるコミュニケーションを取る必要もない。

僕らは幸せになって、社会運動という”闘争”なくして 同じ有機野菜を手にいれることができるのだ。
だから、若い世代の生産者は産消連携は流通の一形態と捉えられている。

ただしかし、それだけ便利になったけど、便利になったが故に、今のくらしに疑問を持たなくなってしまっているんじゃないだろうか。

何でも簡単に手に入る便利な生活だけが幸せかな?
食べるってとても楽しく、幸せな時間なだけど、コンビニ弁当を食べてる瞬間って「空腹感を満たす仕事」になっていないだろうか。
本当に、産消連携って、流通の一形態だけのものなんだっけ?
ネットで買った有機野菜と、農場で一緒に作った有機野菜を食べるのって同じ?

便利であることと、楽しいこと・幸福であることは違う。
でも、便利であればいいって思ってしまっていないだろうか。

やかまし村を通して、そういう疑問を持ち、そしてその疑問に対する1つの答えが「やかまし東京シェアハウス」だと思う。

やかまし村は、闘争ではない。都市生活を否定しないから。
別にこれまでの都市生活を否定するわけじゃなく、たまにはカップヌードルも食べる。外食もする。

でも、都市生活では味わえない生活をシェアハウスで作り上げている。
顔の見せる生産者が作った有機野菜を食べること。みんなでご飯を食べること。
それがどれだけ幸せなことか。

産消連携は、社会運動でも、流通の一形態でもなく、人生を豊かにする方法だと思うのだ。

>農大シスターズ
見てくれているだろうか?
とても面白い機関誌をありがとう!
自分たちの活動を新たな視点で見直すいい機会でした。

P.S.
以下、蛇足ですが、若者にとって社会運動ってこんなもんだと思う。
ウォーー!っていう闘争じゃなくて、ワーーイ!っていう楽しいもの。

http://miyamotokent.jp/archives/82

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