やかまし村が変えて行く今。そして未来。

  • 2010年01月13日

やかまし村の今
僕らはよく、リビングで議論をする。
日本人は主体性がないとか、教育が悪いとか。
でもそれに対して解決策を提示しているだろうか。
そのために活動しているだろうか。

1年前のやかまし村の質問で「今年の目標は?」ってのがあった。
そこに書いた答えは、「今年何か1つのプロジェクトを作り上げること」だった。
新しい何かをしたいけれど、何をしたらよいか分からない状態だった。

コンクリートに囲まれて、季節を感じることがない。
仕事に行って帰るだけの生活。
ご飯は外食かコンビニ。
経済性を追い求める時代は終わり、それぞれが自分の豊かさを求める時代。
でも、自分なりの豊かさって何か分からない、同世代。
それは、1年前の自分。

目標が見えない。
同世代の活力のなさ、無気力さ、無関心さってそういうところから来ていると思う。

高度経済成長期のように経済的成長を求めていれば幸せではない。
じゃ、何を求めればいいのだろうか。
それぞれの人が答えを見つけないといけないけど、それは簡単なことではない。
だから、ただやらなくてはならないこと。
仕事を淡々とこなすだけの人になる。
それがさらに閉塞感を生み出している。

【Your Choice Your Life】
やかまし村が取り組もうとしている、くらしを変えるってのは全てのスタートになると思う。

貧困問題を解決するNGOがある。
フェアトレードを推進するNGOがある。
でも、それは同世代の日本人の無気力さには対応していない。
経済的に豊かであるだけで、同世代の日本人が幸せであるといえるだろうか。

健康食品を送るNGOがある。
農業体験を提供するNGOがある。
でも、その活動は生活を変えるほどのインパクトはない。
健康や農業に興味がある人の興味を満足させるだけ。
自分自身がやかまし村イベントに行くだけでは変われなかったように。

くらしを変えるということは1人では出来ない。
一緒にやかましイベントを作り、一緒にやかまし東京ハウスで暮らす。
誰かと一緒にお互いに影響を与え合うことで変わることが出来るということを僕らは知っている。

僕らは僕らの友達のために、昨日までの自分のために、そして未来の自分のために、
今の僕らの"変化"を広めていかなくちゃいけないと思う。

それこそが、主体的に生きるということではないだろうか。
リビングで日本の問題を語り合うだけではなく、それを解決するために生きるということではないだろうか。

やかまし村の未来
【やかまし村的働き方】
1000人の人から1万集めたら1000万円になるでしょ。
それだけあれば、やかまし村の専従スタッフを3,4人は雇えるんじゃないかと思ってる。

週の半分は東京で働き、半分は農場を耕す。
仕事は6時で終わる。なぜならその後みんなで夕飯を作るから。

仕事場には、いろんな場所にあるやかまし村シェアハウスから集まる。
(つまり、食と住環境はやかまし村会社が提供する。でもずっと同じ人と仕事も生活も一緒だと息が詰まると思うからシェアハウスは仕事場とは別にしてみた)そしたら、給料はたくさん払えなくても、今と同じ生活レベルを維持できるんじゃないかと。

【やかまし村的天職・転職】
やかまし村スタッフは事務局としてやかまし村に関わる。
やかまし村の企画の村長は今までどおり、仕事をしている人がやる。
広報のプロ、建築のプロ、ツリーハウスのプロ、そば作りのプロ。
いろんなプロフェッショナルを巻き込んで、企画を進める。
そうやっているうちに、その道のプロになりたいっていうやかまし村スタッフも出てくると思う。
その時がやかまし村スタッフの卒業の時。
それを仕事にして、その道のプロになる。
天職を転職で見つけるのではなく、やかまし村をやりながら見つける。

【やかまし村的子育て】
子供ができたらお金がたくさんいると言われてる。
でも、やかまし村村人みんなで子育てをすれば、大丈夫。
みんなで余ったベビーカーを探す。やかまし村人みんなでお下がりを回す。
子供を預かって欲しい時は、誰か預かってくれる人に頼む。
お母さんのうちの誰かが、何人かの子供を集めて家庭教師をする。
受験勉強のためじゃない、自分で考える力を身につけるため。勉強の楽しさを体験できるための教育。
私立の学校なんて行かせない。やかまし村学校があるから。
やかまし村校歌ももう作ったしね。

【やかまし村的老後】
老後もお金がたくさんいると言われてる。もう年金なんて返って来ないよ!

30年後、みんなはもう一度やかまし東京に帰ってくる。
その時、やかまし東京の周りにはたくさんのシェアハウスがある。
そこで、若者のために豊富にある時間を提供する。
子供の世話、庭の世話、ニワトリの世話、ご飯作り、家庭教師・・・
その代わり、若者にはお金を出してもらう。
もちろん今も昔も、食費はみんなでワリカンだから、食費はかからない。
病気になって、寝たきりになっても、みんなで助け合う。
俺、寝たきりになってもホームページなら作れるよ。

疲れたら縁側でお茶をのんで、たまに若者が来たら
「やかまし村を作ったのは40年前にな・・・」
なんて語り合ってみる。

村的生活ネットワークがあれば、そんな昔ながらの。
お金はかからないけど、豊かな生活ってあるんじゃないだろうか。

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